僕は商店街のお祭りで綿あめを作り販売していた。人通りがないものだから、綿あめをカップに詰めて売り込みならがら見知らぬ土地を歩き回っていた。地域の方は暖かく迎え入れてくれた。あっちにもいいお店があるよと楽しそうに笑いながら教えてくれるお婆ちゃん。正直売り上げより触れ合いがうれしかった。言われるがままに歩きまわっていると、お兄さん、1つくださいと店のノレンから顔を覗かせて声をかけてくれたお婆ちゃんがいた。お店の佇まいとは裏腹に中に入ってみると大きく並んだガラスケースの中を彩る着物が僕の視界を奪った。そしてここにこの町の人が集結していたのかと思わせるほど​賑わっていた。そしてお店のお婆ちゃんが声をかけるとその場にいたお客様が綿あめを全員買ってくれて完売した。その売り上げで僕は羽織を買った。お兄さん和装が似合うね、あなたはきっと和と縁があるよ。

そう言われ僕はこの言葉が忘れられなかった。

1年後に僕はOSAKA COLLECTIONに和装で挑んでいた。​

当たり前に逆らう事に意味があると思えるようになった。　

自分なりに和と向き合った結果、自分の好きな状態で再構築する事で日常に納得する形で落とし込む事が出来た。2020年1月。やっと商品として販売するレベルで納得する事ができた。そして、綾鷹さんという表現者の協力のもと満足する形でこの日を迎えました。皆さんからすれば数あるうちの1かもしれませんが、僕の全力の1、好きな人の目に届きますように。またこちらの羽織は無地でも販売しております。

カラーオーダーも可能な商品です。

​

　　　　　　​TRICKS　TOSHIKI MATSUO（ねころん）

​

​

​

​

​フォローして頂けると飛んで喜びます→→→→→